伊藤園、飲料自販機で顔認証決済を導入 財布やスマホを持たず手ぶらで飲料が購買できる

 伊藤園は4月24日、飲料自販機で日本電気(NEC)が開発した「顔認証決済サービス」を5月中旬から先行導入することを明らかにした。

 同サービスは、利用者がスマートフォンを用いて事前に顔画像やクレジットカード情報などを登録することで、自販機に取り付けられるタブレットのカメラを用いて顔認証決済が可能となるもの。

 これにより、財布やスマホを持たずに手ぶらで飲料が購買できるようになる。顔認証はマスク着用のままでも可能という。

 設置場所は「当サービスと親和性が高いと考えられるオフィス、工場、病院などのロケーション」(伊藤園)を予定している。

 今回の導入の背景には、キャッシュレス決済の増加と顔認証技術の認証精度向上がある。

 経済産業省算出(2023年4月6日)によると、2022年のキャッシュレス決済比率は36.0%(前年比3.5ポイント増)と過去最高を更新。
 顔認証技術については「利便性の高さと認証精度の向上により、オフィスや工場の入退室管理、パソコンやスマホの端末ログインなどにおける活用が急速に拡大している」との見方を示す。

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