一人の男性と、一本の「コカ・コーラ」からすべては始まった。 日本の「コカ・コーラ」歴史が分かる工場見学が再開

 日本のコカ・コーラ事業の創始者である高梨仁三郎氏が初めて「コカ・コーラ」と出会ったのは、友人宅のパーティー。ひと口飲んだ感想は「一種の薬くささを感じたが、これまでに経験したことのない味が印象的」であったという――。

 多摩工場(東京都東久留米市)にある企業ミュージアム「CCBJI Museum(CCBJIミュージアム)」では、日本各地でコカ・コーラ事業を行っていた12のボトラー社の成り立ちから統合の歴史を紹介している。

 2022年1月に設立されたものの、新型コロナウイルス感染拡大防止のため見学受入は実施されないままでいた。

取材に応じたコカ・コーラボトラーズジャパン経営改革本部コーポレートコミュニケーション統括部CSV推進部サスティナビリティ一課の品田小百合さん - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
取材に応じたコカ・コーラボトラーズジャパン経営改革本部コーポレートコミュニケーション統括部CSV推進部サスティナビリティ一課の品田小百合さん

 そうした中、今年3月28日、マスクの着用が緩和されるなどコロナ禍が収束に向かう中、ミュージアムを含め多摩工場の工場見学の受け入れが再開された。

 これまでの傾向として、来場者は多摩工場のある東久留米市の住民が多く「再開を心待ちにされていた方が多く、喜びのお声を頂戴している」と語るのは、コカ・コーラボトラーズジャパン経営改革本部コーポレートコミュニケーション統括部CSV推進部サスティナビリティ一課の品田小百合さん。品田さんは工場見学の企画立案やミュージアムの展示内容の立案などに携わる。

 ミュージアムにはコカ・コーラボトラーズジャパンとボトラー社の歴史を13のテーマで紹介する「ヒストリーエリア」とコカ・コーラボトラーズジャパンの事業エリア内を走るルートカーの写真38枚を展示した「青空写真エリア」で構成される。

「青空写真エリア」のルートカーのオブジェ - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「青空写真エリア」のルートカーのオブジェ

 その中で品田さんの一押は、青空写真エリアにあるルートカーのオブジェ。

 「ボトラー社は製品を製造して販売する会社でもあるので、ルートカーが一番の見どころ。38枚の写真ではボトラー社が地域密着で活動していることを伝えていきたい」と説明する。

 現在、毎週月曜日から金曜日・祝日(工場休業日を除く)に2回(10時開始と15時開始)実施している。
 実施時間は約60分。参加費用無料。WEBで予約を受け付けている。

 今後については「13時開始の回がまだ再開できていないため、13時開始の回も早く再開できるように努めていきたい」と述べる。

フォトスポットなども設けられている。実施時間は60分。 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
フォトスポットなども設けられている。実施時間は60分。

【写真】日本各地でコカ・コーラ事業を行っていた12のボトラー社の成り立ちとコカ・コーラボトラーズジャパンのあゆみ

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