マルト水谷「フードナビ2022」開催 生ビール「速達生」6月から再開へ

業務用酒類食品卸のマルト水谷(愛知県春日井市、梶田知社長)は17~18日、名古屋市中小企業振興会館で得意先向け商品展示会「フードナビ2022」を開催した。今回は「『ハレの日』の外食店」をテーマに、ビール、清酒、焼酎・和酒、洋酒・ワイン、ウイスキー、ソフトドリンク、食品、設備関連など約160社が出展。2日間で計5千人超が来場し、大いに賑わった。

マルトオリジナル企画ブースでは「Perfect速達生bar」「ニューレトログルメ」「アジアン屋台グルメ」「ネクストスイーツ」「バイヤーセレクション」「レストランテック」などの提案を行った。

梶田知社長(マルト水谷) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
梶田知社長(マルト水谷)

メーカー工場から2日(一部メーカーは3日)の高鮮度で生ビールを提供する「速達生」は、コロナ禍による営業自粛や酒類提供禁止などで供給を停止していたが、この6月1日から再開。それに合わせ「パーフェクト速達生」の品質を改めて体験した。

「コロナ禍の間に飲食店のアルバイトさんも変わっている。生ビールの提供品質を落とさぬよう、4月から再研修を行ってきた。『速達生』は当社の看板商品。もう一度力を入れて販売していきたい」(梶田社長、以下同)とする。

開会式で「ウイズコロナの雰囲気が出てきて、日常を取り戻していこうという雰囲気があるように感じる」と昨今のムードを歓迎。

前3月期業績については「売上高は139億4千万円、19年度比で約70%とまだまだ厳しい状況。酒・飲料は同50%台前半だった一方、食品は二ケタ増と健闘した。経常利益は当社単体、グループ全体でも黒字を確保している」と語った。

直近の4月度もアルコールはコロナ前のまだ7割強の戻りだが、食品は4割近く伸長。「ウイズコロナの中で業務用卸として足元が固まってきたとの印象。5月度に入ってからは、19年度を超える数字で推移している」という。

「コロナ禍の2年間、飲食店の方々に寄り添っていこうと、毎週電話をかけたり訪問したりしたことが認められて、この数字になったと思っている。これからも飲食店に寄り添って頑張っていくので、一層のご支援をお願いする」と結んだ。

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