まん防が解除されたことを幸いに先日、2年ぶりに夫婦で旅行を計画した。滋賀県北部の温泉で、感染対策という考えもあって、繁華街から少し離れた山間の旅館で一泊。土産物屋では漬物やらストラップやら、その土地ならではの土産が並ぶ中で、ご当地カップ麺の「鯖そうめん」なるものを見つけた。
▼滋賀県の湖北地方の郷土料理で、サバを煮込んだものにそうめんをからめる料理だそうだが、これまでまったく知らなかった。全国ではそれほど知られていないご当地麺がたくさんあるようだ。
▼農林水産省のホームページでは、全国の郷土料理1千300品以上を集めた「うちの郷土料理」というサイトがあり、麺料理だけでも50種類以上が紹介されている。
▼山梨の「ほうとう」、長崎の「ちゃんぽん」、三重の「伊勢うどん」など有名な郷土料理がある一方で、豆みそ、酢、砂糖で作った酢みそをゆでたそうめんにかける「酢味噌そうめん」(愛知)など一度は現地で食べてみたくなるメニューがいくつも。どこでも気兼ねなく旅行できるようになるまであと少しと願う。