丸大食品 ハム・ソー巻返しへ基幹工場再編に投資 佐藤社長語る

今期はハム・ソーセージ部門の収益改善と好調な調理加工食品部門の強化を進め、売上高は2.9%増の2千250億円、営業利益は15億円の黒字転換を目指す。また、今期から始まった3か年の中期経営計画では、新製法や新素材を活用した「新たな顧客価値の創造」、業務のデジタル化や工場の合理化による「収益構造の改革」、食肉販売会社のエリア拡大など「事業領域の拡大」という3つの成長戦略を掲げる。

工場の合理化では、ハム・ソーセージの基幹工場へ投資。投資予定額(既投資分含む)は高槻工場41億円、関東工場35億円、唐津工場11億円。植物性食品の専用ライン化も計画する。業容の拡大においては、業務食材の分社化により外食や給食、デリカなどへの販売を強化する方針だ。

佐藤勇二社長は決算会見で、今期の方針や中計について次の通り語った。

【前期を振り返って】

ハム・ソーを大きく落としたのが減収と損失の要因。一昨年の裏返しで競争環境が厳しくなる中、結果的に売り負けた。もう一つがギフトの低迷で、市場の推移と同じだが減少したことがダメージとなった。

物流コストに関してはここ数年取り組んできた積載効率の改善や配送の効率化など、細かい積み重ねによって一定の成果が表れてきた。さまざまなコストアップ要因があるので、引き続き見直していく。

【今期の方針と中計の戦略】

今期は商品の中身やプロモーションを見直し、ハム・ソーの巻き返しを図る。コストアップが見えている中、商品の集約や販売方法も含めてさらなる効率化を進める。調理加工食品は、いかに付加価値を高めるか。中計でも掲げているマーケティングの変革に注力する。

3か年計画では新たな価値の創造、収益構造の改革、事業領域の多角化の3つを特に打ち出している。経営環境の変化に柔軟に対応するため、毎年改定を行うローリング方式の計画とした。25年3月期の売上高は2千400億円、営業利益30億円を目指す。