命をいただく

NHK朝ドラ「ちむどんどん」で、主人公の父親は飼っている豚を豚肉料理にした際、子どもたちに「いただきますとは、命をいただくこと」と教える。私も以前、子どもを幼稚園に入園させる時、「命をいただきます」の考え方に共感した園を選んだ。

▼食品売場では、肉や魚が切り身となって整然と並んでいる。ただ、その見栄えの良いパックは、誰かがと畜し、加工し、物流し、販売されるから食卓に並ぶ。いただきますと感謝を伝えるのは、動物はもちろんだが、家畜に愛情をもって育てた生産者含めて多分にいる。

▼「アニマルウェルフェア」(動物福祉)という考え方がある。飼育時の家畜のストレス軽減などに努めることで、大手畜肉加工メーカー各社はすでに動き始めており、スーパーからも今後取り組むべき課題と声が上がる。この考え方は、幅広く食品界に広まっていくかもしれない。

▼GWは滋賀を観光し、近江牛をいただいた。ヒトはこれからもたくさんのほかの動物の命をいただいて生きていく。命をいただくこと、それに対する感謝と行動について、GWの連休にあらためて考えてみた。

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