CGC、環境配慮の合同商談会 PB500アイテムに集中強める

シジシージャパンは4月20~21日、昨年は規模を縮小した商談会だったが、3年ぶりに東京ビックサイトで「2022CGC合同商談会」を開催した。今回のテーマは、協業活動の根本である「結集」「集中」「集約」の3つを掲げた。加盟企業を中心に5千194人が来場、前年比51%増と昨年を大幅に上回った。最大の運営ポイントは「環境に配慮した商談会」とし、ペットボトル飲料の禁止、紙や木の試食用備品を使用、ボード素材を段ボールに変更、造作物の90%をリユース可能な素材にするなどゴミの排出量を18年比約1/3の3.5tを目標とした。

会場の入り口に配置した政策コーナーでは、「商品」「販売」「環境」「物流」「システム」「CSV」「教育」の7つの分野に分けて今期の取り組みを説明。特に「PB500」に注力しており、生活必需品を中心に加盟企業全店で定番化を推進しスケールメリットを生かしていく意向。また環境対応として「スカスカ撲滅運動」や「パレット物流推進委員会」の取り組みや成果が展示された。

商品ゾーンではカテゴリー別に提案され詳細は次の通り。

▽食品(PB)=昨年度より継続しSMの強みである生鮮食品を生かす基礎調味料を強化する。昨年度49品を強化、一昨年比12%増と結果を残し、今年は51品目に拡大しさらなる強化を図る
▽食品(NB)=客数が減っていく中、買い上げ点数をいかにアップさせ売上を維持していくかに注力し、伸長している冷食(PB)と組み合わせた食べ方提案を実施
▽和日配=速筋タンパクを訴求した商品の訴求や、こんにゃく売場が苦戦しており、ゼリー商品を上市し活性化につなげていく
▽洋日配=スイーツ研究所ブランドの高単価なロールケーキが好調なことを受け、定番の「モンブランロール」に加え季節ごとのフレーバー展開でさらなる強化を図る
▽冷食=冷食とアイスを同時納品する「フローズンプロジェクト」の一環としてレンタル冷機を提案
▽食肉=秋のスキンパックの発売に向けた展示や、ミールキットなどの店内作業の手間を効率化するPC(プロセスセンター)の紹介。6月には長野県でも供給を開始する予定
▽水産=漁獲量が減っている中、サプライヤーや産地と信頼関係構築の強化を重点とし、安定供給に注力している。注力商品は、たこや需要が伸びているえび、サーモン
▽デリカ=おつまみ商材や、価格が安定している米に合う商品、高質なスイーツを提案。また揚げ油高騰でコスト削減を視野に入れた、油調もオーブンにも対応できるハイブリットな商品も展示
▽菓子=大袋のナッツや伸長しているオートミールの食べ方提案を実施

なお、21年2月期の部門別構成比は、青果2.5%、食肉9.5%、水産4.9%、総菜デリカ3.9%、洋日配10.8%、和日配4.5%、冷食3.5%、食品24.9%、菓子8.1%、酒販8.9%、雑貨2.9%、大販12.5%、その他(米穀、鶏卵、ストアサプライ、販促)3.1%。

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