インドネシア、パーム油を輸出禁止に 需給ひっ迫に懸念強まる

インドネシア政府は4月28日からパーム油の輸出を一時禁止した。4月25日時点で対象品目は精製度の高いパームオレインに限るとされていたが、一転してパーム粗油にも拡大することが伝えられ、影響が懸念されている。インドネシアでは主要油脂であるパーム油の価格高騰で国民生活への影響が深刻化、1月下旬からパーム油の輸出制限を実施していた。

パーム油は生産量・貿易量ともに世界トップの油脂原料。幅広い加工食品に使用されている。日本のパーム油輸入量は約60万t超。インドネシアはマレーシア(約40万t)に次ぐ輸入先。

インドネシアのパーム油禁輸を受けて、海外相場は反発。27日のマレーシアパーム相場(5月期近)は過去最高値となるトン7千700リンギに暴騰、シカゴ大豆、カナダ菜種など軒並み上昇した。ウクライナ情勢の影響もあり、世界的に油脂の需給ひっ迫への懸念が強まっている。

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