コカ・コーラ 「ボトルtoボトル」など容器の100%サスティナブル化推進

コカ・コーラシステムは、グローバル目標「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」の実現に向けて、活動の柱の一つである設計に関する取り組みで容器の100%サスティナブル化を推進する。

ペットボトル(PET)容器のサスティナブル素材の使用率が昨年40%に達し、2月現在で100%リサイクルPETが5ブランド37商品、ラベルレスボトルが8ブランド18商品へとそれぞれ拡大した。

100%リサイクルPETは、使用済みPETを再び同じ用途で使用可能なPETに戻していくボトルtoボトルによるものが大部分を占め、その不足分を補うものとして植物性PETが一部使用されている。

2月22日発表会に臨んだ日本コカ・コーラの田中美代子広報・渉外&サスティナビリティー推進本部副社長は、ザ コカ・コーラ カンパニーが2月11日に発表した新たなグローバル目標「2030年までに再利用可能な容器を25%にする」を踏まえ「ボトルtoボトルのリサイクルとラベルレス・軽量化といった使用するプラスチックそのものを削減していく取り組みに加えて、容器の再利用を促進していく取り組みの3つを新たに目標に掲げている」と語る。

現在、コカ・コーラ全世界でポートフォリオ全体に占める再利用可能な容器の比率は容器数ベースで15.9%。

使用済みPETの自動回収機(日本コカ・コーラ)
使用済みPETの自動回収機(日本コカ・コーラ)

これはディスペンサーを加味した数値で、今後は「15.9%を30年までに25%へ引き上げるためかなり厳しい目標となるが着手していく」とし、現在、マイボトルを持参すると5種類の水・お湯・炭酸水が有料で給水できる新サービス「bonaqua Water Bar(ボナクア ウォーターバー)」のテスト展開などに取り組んでいる。

100%リサイクルPETとラベルレスボトルは引き続き拡大し消費者啓発も強化する。

飯田征樹広報・渉外&サスティナビリティー推進本部サスティナビリティー推進部部長は「100%リサイクルPETであることを認知された消費者は企業好意度や製品購入意向も向上するという調査結果が出ている。特に若い世代に対して、継続的にさまざまな場面でお伝えしたい」と意欲をのぞかせる。

100%リサイクルPET・ラベルレスボトル・軽量化による22年の削減効果を、21年販売実績に基づきCO2排出量が約2万6千t削減、石油由来原料から新たにつくられるプラスチック量が約2万9千t削減と試算していることも明らかにした。

消費者啓発では「リサイクルしてね」ロゴを市中で販売している総SKUの過半となる約400SKUに導入済みで、これをさらに推し進める。

森タワー内のPETボトル圧縮機(ベーラー)(日本コカ・コーラ/コカ・コーラボトラーズジャパン/森ビル)
森タワー内のPETボトル圧縮機(ベーラー)(日本コカ・コーラ/コカ・コーラボトラーズジャパン/森ビル)

コカ・コーラシステムは、廃棄物ゼロ社会の実現に向けた活動の柱を設計・回収・パートナーの3つに定めている。

直近の回収の取り組みでは、日本コカ・コーラとコカ・コーラボトラーズジャパンが森ビルなどと協業し六本木ヒルズでのボトルtoボトルリサイクル実証実験に参画。

これは森ビルのオフィスワーカーの協力のもと施設内に排出された使用済みPETを六本木ヒルズの地下にあるリサイクルセンターに集約し、そこに設置されたPET圧縮機(べーラー)で圧縮したものをリサイクラーに引き渡すもので、運搬効率向上によるCO2排出量削減が見込めるほか「実証実験で回収された容器が再び六本木ヒルズで売られることで、お客様にもリサイクルの重要性や意義を実感していただけやすくなると考えている」。

WWFジャパン「プラスチック・サーキュラー・チャレンジ2025」に参画し、循環型社会へのさらなる貢献を目指す。