「実は野菜っておいしい!」の発想で「パピコ」から野菜スイーツ 女性をサポート

江崎グリコは、フローズンスムージーのロングセラーブランド「パピコ」で本格的な野菜スイーツを志向した新シリーズ「パピコ デザートベジ」を立ち上げた。おいしさを最優先に、ビタミンA・C・Eと食物繊維が豊富に摂れるものとして訴求し主に女性層の前向きな気持ちをサポートしていくのが狙い。

ターゲットについて、3月29日に発表したアイスクリームマーケティング部の川野美柚氏は「忙しい毎日で,つい簡単な食事で済ませがちだが、食生活の乱れや栄養の偏りに不安や罪悪感がある20~50代女性を想定している」と語る。

「デザートベジ」は、野菜でありながらスイーツと親和性の高い素材を使いデザートに仕立てたもの。〈紫いも〉と〈かぼちゃ〉の2品を4月4日に新発売した。

2品の選定理由については「アイスとしての満足度を第一にスイーツとの親和性の高い野菜を選定した。透明容器を生かした鮮やかな色合いも選定のポイント」と述べる。

2品とも野菜のフローズンスムージーをうたった前身商品の「パピコ パピベジ」と比べてスイーツ感を高めデザートのおいしさを前面に押し出している。

商品技術開発研究所アイスクリームグループの山本宗氏は「『不足しがちな野菜を摂らないといけない』というのが従来の発想。今回は、開発チームから出た『実は野菜っておいしいよね』という発想をもとに、野菜本来の味わいを生かすような配合設計にして栄養面もお客様が野菜で本当に求めているものを調査して選定した」と説明する。

「デザートベジ」1本当たりの栄養は、文部科学省「日本食品標準成分表2020年度版」に準じると2品ともおおむね次の通り。

▽ビタミンA=小松菜2株(80g)以上▽ビタミンC=みかん1個(100g)以上▽ビタミンE=ローストアーモンド10粒相当▽食物繊維=小さめの皮つき蒸しサツマイモ1本分(100g)以上。

山本宗氏と川野美柚氏(江崎グリコ)
山本宗氏と川野美柚氏(江崎グリコ)

味わいについては、野菜本来のおいしさを感じられるスイーツに仕上げるため、野菜をはじめ乳製品や食感にもこだわった。

野菜は〈紫いも〉でアントシアニン豊富で色鮮やかな国産アサムラサキ、〈かぼちゃ〉でえぐみが少なく甘味が強い国産かぼちゃを使用し「濃縮汁・ペースト・パウダーなどさまざまな種類が存在する野菜原料の組み合わせを試行錯誤することで、ベストな配合を検討した」。

乳製品は、野菜本来の甘みや味わいを最も引き出すべく、生クリーム・脱脂粉乳・脱脂濃縮乳をブレンドした。

食感は、アイスクリームのねっとりとした食感をつくり出すため天然由来の安定剤を使用。「野菜由来の水溶性食物繊維もねっとり食感に寄与している」という。