進む円安 ムスリム市場に商機

円安が進行している。これには米国の金利引き上げで日米金利差の拡大を意識した「ドル買い円売り」が膨らんでいることや、国内産業の空洞化が一因とみられる。世界から日本のマーケットが見限られているとみる向きもあり、このまま進めば円の価値はどんどんなくなり、食品業界においても原材料価格がさらに高騰し第2・第3の値上げが必須となる。

▼一方、輸出では価格競争力が高まる。貿易摩擦の観点から、どこかで調整が入り円安は落ち着くかもしれないが、国内の人口減少を考えると輸出は有力な生き残り策といえる。

▼米国や中国などさまざまな輸出先がある中で注目したいのがイスラム諸国。世界のムスリム人口は現在18億人で毎年1割ずつ増え、50年には世界人口の半分を占めると言われている。イスラム諸国に打って出る中で必須となるのがハラール認証で、権威のあるものだと「豚肉を一度入れた冷蔵庫はその後洗浄などしても使用してはいけない」といった内容になる。

▼商機はいろいろありそうだが、大手を振って世界に打って出るためにもウクライナ侵攻を一刻も早く止めてほしい。

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