10%しか使われていないカカオ 丸ごと利用へアクション 明治

明治は3月28日、事業成長と社会課題解決による安心して暮らせる「ウェルネスをわかちあう社会」の実現に向けて「明治2022NEWアクション発表会」を開催した。同社は「食」と「健康」の領域においてさまざまな「サステナブルアクション」を進めており、第1弾としてカカオ事業の持続可能性追求のため抜本的な構造改革に着手、ホールカカオの使用率を10%から100%へ進化させる。

松田克也代表取締役社長は今回の取り組みについて「5千300年ものカカオの歴史に一石を投じ、新しい時代を創るのが責任。明治にしかできない栄養価値を創造する」と述べ、スローガンを「ひらけ、カカオ。」とし、「ホールカカオ活用への進化」「バリューチェーンそのものの進化」「情報発信の進化」と3つの進化について語った。

ホールカカオから新たな栄養価値を創造し、新素材を産地(ベトナム、ドミニカ、メキシコ)と共同開発した商品化を予定している。

また、ホールカカオの殻であるカカオハスクを使用したタンブラーなどの小型成型や、ハスク配合紙、家具・建材などの非食品領域での開発を異業種とのパートナーシップで実現させていく。このほか、カカオ産地支援のため「カカオ・サポート基金」の設立にも挑戦する。

こうした取り組みをデジタルテクノロジーやIoTを活用し、顔が見えにくいカカオ生産地や農家と消費者の距離を縮め、より身近な存在に感じてもらう情報発信も進めていく考え。

同社は、06年からカカオ生産地で抱える課題解決に向けて活動している「メイジ・カカオ・サポート」をさらに推進し、26年までに農家支援を実施した地域で生産された「サステナブルカカオ豆」の調達比率100%を目標としている。