業務用卸・久世から初の市販ブランド 冷凍ミールキット「メイキット」

業務用卸の久世は、市販向けの商品ブランド「make!t(メイキット)」を立ち上げ、冷凍ミールキットの販売を開始する。8~9日に都内で開催した展示会で初披露した。

「メイキット」は誰もが簡単に出来立てを提供できる体験型クッキングキット。同社にとって初の市販向け商品で、楽天市場に出店している自社サイト「make!tストア」をはじめとする通販サイトを中心に販売。一部、量販店でのテスト販売も実施している。

同社はコロナ禍で業務用市場が打撃を受けるなか、「変化対応と成長への挑戦」を掲げ、ウイズコロナ業態の強化を進めるとともに、新たな分野としてEC強化を進めている。久世真也社長は市販向け商品「メイキット」の狙いについて「業務用卸として幅広い食材にリーチできる強みを生かし、ミールキットの製造や開発ノウハウを学び、業務用のお客様からミールキット開発の要望があれば、しっかりと対応できる体制を構築する。BtoCの最終消費者のニーズを理解し、BtoBの商売に役立てていきたい」と語った。

「メイキット」冷凍ミールキットのラインアップは「鶏もも肉と5種の国産野菜の黒酢炒め」「豚肩ロースと5種の国産野菜の甘味噌炒め」など4種類。野菜・肉・たれなどの食材を組み合わせた2人前キットで、食材のロス、調理の手間を軽減し、誰でも手軽にレストランの味が再現できる。展示会では外食店での急なオーダー対応やロス対策として冷凍ミールキットを提案、調理ソースのサンプル配布も実施した。

久世は生鮮野菜事業を展開する久世フレッシュワン、スープ&ソース類を製造販売するキスコフーズなど、グループ各社の強みを生かし、新たな取り組みを広げていく。

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