ネギを使ったビール「ネギラエール」 千葉商科大学が道の駅と共同開発 すっきりとしたクリアな味わい

 千葉商科大学の人間社会学部勅使河原隆行教授ゼミは、海水ネギを使用したオリジナルクラフトビール「ネギラエール」を「道の駅・オライはすぬま」(千葉県山武市)と共同開発し、5日から「道の駅・オライはすぬま」などで販売している。限定150本。
 
 同大学は、千葉県山武市と連携協定を結び、学生53名が「山武市応援学生隊」に任命されており、商品開発を通じて地域活性化や農業振興といった社会課題の解決を図っている。

 昨年10月にも、千葉県内の障がい者福祉施設で栽培しているトマトを原料とした「ルビール」を開発。農福連携を後押しする取り組みとして、限定150本が発売後即完売するなど人気を集めた。

 「ネギラエール」は、ビール原料に千葉県山武市産の海水ネギを使用。勅使河原ゼミの学生(3・4年生の計38名)が、ビール工房や販売先との交渉、ラベルデザイン、SNS発信など商品開発全般に関わった。

 ネギの分量にもこだわり、ネギの香りがほのかに感じられる、すっきりとしたクリアな味わいに仕上げた。
 製品名には、すべての人を“ネギ”らい、“エール”を送るという意味が込められているという。
 勅使河原教授は「今後もコーヒーやお米を原料としたビール開発を検討している。単発の取り組みで終わらせず、商品開発を通じて継続的に社会課題の解決策を考えていきたい」と抱負を述べた。

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