エム・シーシー食品 「調理」にこだわった新工場 休憩室など空間デザインにもこだわり

エム・シーシー食品は2月18日、神戸市内に竣工した4拠点目となる新工場「ポートアイランド工場」を報道機関向けに一部公開し、HACCPに準じた最新鋭工場の説明を行った。

水垣佳彦常務は「こだわったのは、これまで同様こだわりの味を実現するため調合ではなく調理をする工場であること」を前提とし、煮炊きなどの調理以外の工程を中心に省人化し、作業者の負担軽減も図った。生産効率は定時で1・3倍に向上。現在は同社設立記念日の1月19日から一部生産ラインが稼働しており、2月19日から既存工場から設備移設し、3月14日に本格稼働する。

新工場の生産品目は、カレーやパスタソースなどレトルト品や冷凍食品の小袋(140~200gのワンポーションタイプ)が中心となる。

休憩スペースなどの事務・厚生エリアは「ラグジュアリーな空間デザインを意識した」(水垣常務)とし、人気外食店などの空間デザインなどを手掛けるデザイナーが担当した。食堂からは神戸空港が見渡せる。

また、新工場が立地するポートアイランドは多くの工場や事務所があり、キッチンカーで同社商品のアレンジメニューを無償で届ける「引越しそばお届けプロジェクト」を開始する。引越しあいさつをはじめ、同社の調理姿勢などを知ってもらうきっかけにしたいと考えており、同社のスープや麺などを届ける。届け先は近隣企業などで、今後はSNSで公募も行う予定。

新工場稼働による今後の神戸市内の既存3工場の主な生産品目については、住吉工場は冷凍倉庫と下ごしらえ機能、甲南工場はハンバーグなどの成型商品、神戸工場は業務商品、缶詰、冷凍大袋などが中心となる。

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