コロナで増える「子連れ外食」

新型コロナの影響により外食する機会は極端に減っているが、「子連れ外食」だけは着実に増えているという。外食総研調べによると過去1年間の18歳未満との「子連れ外食」の実施率は84.4%に達している。30代女性の実施率が86.6%と最も高く、しかも自家用車で店を訪れたり、人気店の立地場所はロードサイド店というように、車関連が上位を占めているのが特徴的。

▼コロナにより内食機会が増える中で、料理や食事の支度をすることに負担を感じている有職女性が次第に増加、ここにも「子連れ外食」が増えている理由がありそうだ。

▼一方、冷凍食品やチルド食品の中では、「半調理製品」を賢く活用する「新しい手料理様式」が広がっている。味付けなどが済んでいたり、別添の味付け調味料を使い、あとは切った野菜などを加えて加熱するだけで食べられる半調理製品が増加。忙しい女性には強い味方となっている。

▼新しい生活様式が浸透する中で、食品メーカーでは家庭内でも外食店のような本格的な味わいが楽しめる食品を訴求しており、視点をどこに当てるかによって戦略は異なりそうだ。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)