納豆 ひきわり市場が拡大 売上げアップへ品揃え強化

ひきわり納豆の市場が拡大している。20年のコロナ特需の翌年も同市場は拡大。食べ方も丸粒の納豆と同様にご飯へかける割合が増えており、引き続き伸長が見込まれる。市場をけん引する大手メーカーもひきわり納豆のラインアップを強化し、売場の売上アップと買い上げ点数アップに貢献していく。

有力POSによると、16年からの5年間でひきわり納豆の売上は1.7倍に増加。一方で今年度は量販店への来店頻度が落ちている。消費者がコロナ感染予防で来店頻度を減らしているとみられる。その中で、いかに買い上げ点数を上げるか、また単価を上げるかが市場の喫緊課題となる。

この課題解消策の一つが、納豆売場におけるひきわり商品の拡充である。春夏商戦に向けて、大手メーカーがひきわり納豆の新商品を提案している。

業界トップのタカノフーズは「北海道ひきわり」を3月から発売。北海道産大豆を100%使用したひきわり納豆で、オリジナルの淡口醤油だしたれを添付。同社はこれまで国産ひきわりを品ぞろえしていなかったが、既存の国産ひきわりと差別化を図る意味で、若干単価が高い産地指定大豆使用品とした。

単価アップの課題に対して、伸長中のひきわりカテゴリーで既存の国産ひきわり商品よりさらに10円、20円高いひきわり商品を提案。国産ひきわりとの差し替え、また併売も含めて量販店の単価&買い上げ点数アップに貢献する。

業界2位のミツカンはひきわり市場に大型商品を投入する。3月から東海・北陸エリア限定で「金のつぶ たれたっぷり! たまご醤油たれひきわり3P」を発売する。「同たれたっぷり! たまご醤油たれ」は19年に同社納豆売上ナンバーワン商品となった。人気ブランドのひきわりタイプの登場で、伸長市場のさらなる活性化が期待される。

業界4位のヤマダフーズは“ひきわりのヤマダ”として知られ、数々のひきわり納豆商品の開発・販売に力を入れてきた。昨今はひきわり納豆よりもさらに粒を細かく挽き割った「超・細か~いきざみ納豆」が高齢者向けや離乳食、幼児食として注目されている。