待たれるコロナ飲み薬

先日、小売の店頭調査に赴き、改めてドラッグストア(DgS)の使われ方の変化を実感した。ほかの買い物客のかごの中を見てみても、酒や菓子、カップ麺、冷凍食品と、スーパーと見紛うばかり。コロナ下、マスクや消毒液などを求めて来店したことを契機に、消費者はすっかり食品の買い場として認識した模様だ。

▼経済産業省の商業動態統計によると、20年のDgSの総販売額前年比は6.6%増。そのうち食品は12.4%増と高伸した。21年はその反動もあって販売額は0.4%増にとどまっているが、食品は2.3%増と伸びしろを残している。

▼一方で民間企業の調査によると、DgSにおける大衆薬の売上は2年連続で減少。インバウンド需要消滅のほか、感染予防の徹底で特に風邪関連商品が不調とのこと。栄養ドリンク剤も在宅勤務の広がりで数字を落としているそうだ。

▼コロナに対しては飲み薬の開発や安定供給に向けた取り組みが急ピッチで進められている。「あなたのコロナは鼻から?喉から?」なんて風邪薬のようなCMが出てくる頃には、皆が狂騒から覚めているのだろうか。

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