日本酒「飲まない」女性7割 「飲んだことない」も4割超 楯の川酒造調べ

日本酒「飲まない」女性7割 「飲んだことない」も4割超 楯の川酒造調べ

昨年の日本酒輸出量は12年連続で過去最高額を記録した一方、国内20~30代女性の大半が日本酒に触れていない。山形県の日本酒メーカー・楯の川酒造の調査で、そんな実態が浮かび上がった。

20~60代男女1万人を対象としたインターネット調査を昨年12月に実施。20~30代(若年層)の70%、全世代の女性の74%は、1年以内に日本酒を飲んでいないとの回答を得た。30代女性では8割近かった。

さらに若年女性では、日本酒のみならずビール、ワイン、ウイスキーのいずれについても、7~9割の人たちが1年以内の飲酒経験がないという結果に。飲酒率が半数を超えたのは、男性のビールと60代男性の日本酒だけだった。日本酒に限ると「今まで一度も飲んだことがない」という回答が若年層と女性でともに40%を超えている。

同社では「日本酒だけでなく、酒類全体で『酒離れ』が起きている。とくに若年女性が顕著。コロナによる社会変容で、家族や知人と気軽に飲めなくなっていることが影響しているのでは」と分析している。また、日本酒を誰と飲むことが多いかとの質問には、女性が家族や知人と回答する割合が高かった一方、男性は「一人で」「会社の上司と」「取引先と」などが多く、飲用シーンに男女で大きな違いがみられた。「ひとりでも飲みたい男性」と「知人や家族など複数で飲みたい女性」の価値観の違いも反映されているものとみられる。コロナの影響で複数人で飲酒しにくい環境が続くことで、女性の酒離れがさらに進むのではないかと同社は懸念する。

「海外での需要は拡大傾向だが、国内における日本酒市場は縮小傾向が続き、現状日本酒を日常的に飲んでいないという割合が高いことは事実。だからこそこれまでの日本酒のイメージを超えていく必要がある」(同社)として、従来の日本酒の楽しみ方を一歩超えた新たな楽しみ方や付加価値提案を強める構えだ。