プレモル最高峰「無濾過」 税込280円超 酒税改正見据え育成 サントリービール

プレミアムビール市場をけん引する「ザ・プレミアム・モルツ」の中でも、サントリービールが“最高峰”と位置付ける「マスターズドリーム」。ギフト限定で展開してきた無濾過製法の缶製品を、4月5日から通年商品として新発売する。

「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈無濾過〉」(350㎖)は、税込280円超を想定。家庭用の缶ではトップクラスの価格帯だ。

「酒税改正で(減税となるビールカテゴリーは)単価が下がる。お金を払うだけの価値があると知っていただくことが必要。あらためてプレミアムビールの価値をご理解いただけるようにしたい」(マーケティング本部プレミアム戦略部長・水谷俊彦氏。3日の発表会で)。

26年にかけて段階的に行われるビール減税を見据え、高単価商材の育成・強化を図る狙い。コロナ禍も背景に、生活者の間には「多少高くてもいいものを選びたい」との意識が高まっているとみる。

「ビールの飲み方としても、1銘柄だけでなく複数銘柄を飲むようになってきた。これをとらえて、盤石なものとしたい」(水谷氏)。

プレモルのこだわり素材「ダイヤモンド麦芽」の魅力を引き出し、無濾過で仕上げることで、やわらかな口当たりと濃密で上質な味わいを実現したという。

「『マスターズドリーム』の名前通り、醸造家が人生をかけて作り上げたビール。本場チェコでは、休日は朝昼晩と飲みながら何時間でも語り合い、ビールで生活を豊かに楽しんでいる。そこで考えたのは単なる刺激やキレではなく、いつまでも心地良く飲み続けられる味わいだった」(商品開発研究部開発主幹・丸橋太一氏)。

家庭用の缶では特別な一杯にふさわしい無濾過ならではのおいしさを訴求する一方、飲食店向けの業務用「マスターズドリーム」は、食事とともに味わうのに最適な濾過した現行品を樽生で提供する。

昨年に首都圏で先行発売した5ℓ樽は、外食環境が変化する中、10ℓの標準サイズでは品質保持が困難な小規模店に好評。4月から全国発売する。

〈無濾過〉でプレミアムビールとしての価値を高めるとともに、価値を「拡げる」ことにも注力。若年層の支持を伸ばし成長したプレモルの「〈香る〉エール」を今月から刷新し、新たなユーザーへ一層の浸透を図る。

さらに、デジタル施策としてLINE公式アカウント「プレモルメンバーズ」が7日から始動。登録してプレモルを飲食店や小売店で購入することでポイントがたまり、さまざまな特典が受けられる。初年度は100万ユーザーの獲得を目指す。

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