子育て家庭向けに食材セット宅配 ワタミが新事業 調理や買い物の負担軽減をサポート

ワタミは1日、食品宅配サービスの新規事業として子育てファミリー層を対象とした「PAKUMOGU(パクモグ)」を開始すると発表した。コロナ禍にあって外食事業の厳しい状況が続く中で、今後成長が見込まれる食品宅配サービスの新たなブランドを立ち上げ、宅食事業のさらなる拡大を狙う。

「PAKUMOGU」の商品は、1週間当たり最大5日分まで注文が可能で、一部地域を除く全国で7日から配達を開始している。カット済み、下ごしらえ済みの食材セットがその日に自宅に届けられ、主菜と副菜の2品を約15分で調理できる。1セット2人用と3人用の2種類を用意、価格は注文日数により1食559~599円となっている。

3~10歳までの子どもがいる家庭をターゲットとし、「献立や買い物、調理などの負担軽減、時短ニーズへの対応に加えて、子どもに美味しいと言ってもらえる、野菜の食べやすさにも配慮した商品」(ミールキット事業ブランドマネジャー・芦野恵理子氏)を開発した。ワタミの宅食事業に在籍する女性社員を中心にプロジェクトチームを立ち上げ、子育てをしている親の視点を商品開発に生かしたという。

コロナ禍で外食事業を取り巻く環境は厳しい。直近のコロナ変異株(オミクロン)の感染急増に伴うまん延防止等重点措置の適用を受けた地域では、同社の対象228店舗のうち96店舗が時短営業、132店が休業を余儀なくされており、コロナ前(2019年度)と比較した外食事業の売上の落ち込みは依然として大きい。一方で、コロナ後(2021年度上期)の宅食事業「ワタミの宅食」の売上構成比は73%とワタミグループの主力事業に成長している。

記者発表で渡邉社長は、「ワタミの宅食はアクティブシニアを対象とした事業で、提供食数はコロナ前と比較して約115%と順調に伸びている。PAKUMOGUは子育てファミリーという新たなターゲットの取り込みを狙っており、全国営業所の女性スタッフの声も活用しマーケット・インの商品開発で差別化を図っていきたい」と語った。