SDGsなバレンタインを

バレンタイン商戦も佳境に入った。長引く巣ごもり生活とリモートワークの浸透により義理チョコの風習は薄れ、代わりに自分のご褒美用チョコレートを探す人が増えた。高級感やこだわりのある商品がトレンドになっている。

▼そのなかで近年脚光を浴びているのがSDGs商品。フェアトレードやオーガニック、カカオ豆からチョコレートまで一貫製造を行うビーントゥバーなど、チョコレート業界では人や環境に配慮した商品に早くから取り組んできたこともあり豊富だ。消費者の関心の高まりにあわせて小売店も年々品揃えを充実させている。

▼阪急うめだ本店では、地域貢献を目的とした商品を集めた売場を初展開。地元食材を取り入れ、地域活性化に奮闘するショコラティエをクローズアップした。髙島屋ではヴィーガンやフードロス削減をコンセプトにした商品などを積極的に並べている。

▼コロナ禍で個人の日頃の行動が見直される機会が増え、自分の日々の選択を変えることで社会貢献につながることが認識された。何から始めれば分からない人にとって、チョコレートは身近で分かりやすい存在なのかもしれない。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)