第22回環境美化教育最優秀校4校決定 食環協主催事業

清涼飲料やビールなどの飲料業界6団体で構成する公益社団法人食品容器環境美化協会(略称・食環協、平岡敬規会長)が、地域と協働で環境美化活動を行う小・中学校などを支援しようと、2000年に開始した環境美化教育優良校等表彰事業。22回を数える本年度は、全国の都道府県より推薦された小・中学校など35校の中から、最優秀校4校が決定した。児童生徒が主体的に取り組む優れた活動をシリーズで紹介する。初回は、文部科学大臣賞を受賞した秋田県立比内支援学校たかのす校だ。

地域をフィールドに、地域に感謝される学校をスローガンに掲げる同校。小学部、中学部、高等部からなる特別支援学校として北秋田市に開校、地域学習に力を入れている。

中でも、中学部が取り組む通学路や老人介護施設などでのごみ拾い活動・清掃活動は、長年続く恒例行事として地域に定着。回収したごみは計量・分別してから廃棄し、活動前と活動後の写真を撮影することで、生徒自身が取り組みの成果を実感できるように工夫しているのが特徴だ。経験的に学びながら地域に出向いて、最寄りのバス停や駅舎でも清掃に励む。そうした様子を見守る住民からは、感謝の声が寄せられている。

自分たちの活動に自信を深めた生徒は、一人暮らしの家屋や寺院を訪れ、除草や除雪を実施。いずれも雑草が伸びる夏や、雪が固まる寒い冬など、住民が困っている時期に合わせて取り組むため、地域からは自然と期待されるようになってきた。それが生徒のやりがいに結びついている。

雪かきをした生徒たちに感謝を寄せる住民(みんなのためにプロジェクト/北秋田市)
雪かきをした生徒たちに感謝を寄せる住民(みんなのためにプロジェクト/北秋田市)

若松快斗さん(中2)は、「お年寄りのおうちに行くと雪がたくさんあり、一人じゃ大変だろうと思いました。除雪後に、『ありがとう』と言われてうれしかったです」と笑顔で話す。

近隣の高昌山龍泉寺の住職・佐藤俊晃さんは、「お寺は、法事とかお葬式に来る場所という印象が強いですが、掃除や雪かきに生徒が来てくれることで敷居が下がり、来やすい場所になっているのはとてもありがたい」と感謝する。

中学部では、こうした一連の活動を「みんなのためにプロジェクト」と命名。これからも、地域のニーズを把握し、住民のためにできることを考え、積極的に取り組む構えだ。地域社会にとっては、障害を持つ人たちへの理解にもつながる。美化活動をツールにした、共生社会の基盤が着々と築かれている。