シャウエッセン「断髪」 定番の巾着パッケージ4月末で廃止 環境配慮へ一歩

日本ハムは、トップブランド「シャウエッセン」などウインナーの定番包装形態「巾着型」や、ロースハムの定番包装形態「ずらし連もの」など、これまでの常識だった商品にもメスを入れ、環境配慮型商品への転換を加速させる。巾着型は2月1日から順次「エコピロー型」に転換し、38年にわたって販売した同社の巾着型全商品は4月末をもって終了する。内容量は変わらない。

巾着廃止に関して小売側から「想定以上に快く受け入れられている」とし、同日から「チラシに入れたい」との声も多く、販促では巾着部分を力士の“まげ”に見たて、「断髪式」としたユニークな映像やPOPで訴求していく。

今のウインナー売場で定番の巾着型は、1985年に発売したシャウエッセンから始まった。巾着型の理由は「売場で目立つ」ことで、他社も追随し現在に至る。

そのシャウエッセンは今年で発売38年目のロングセラーでトップブランド。21年は年間販売金額750億円と過去最高を記録した。順調だからこそ、今回の形態変更は社内の反対も多かった。そこで昨年、2店舗でエコピロー型シャウエッセンを「環境に配慮した新パッケージ」POPとともにテスト販売し、金額PI値で114%と結果を残したことで大きく舵を切った。

現行品㊨からプラ重量を28%削減(エコピロー型)
現行品㊨からプラ重量を28%削減(エコピロー型)

エコピロー型へ変更の効果は、巾着部分カットで包装資材重量28%を削減。新パッケージの縦サイズが70㎜低くなることで箱詰めの段ボールサイズが縮小化し、その紙使用量も削減。さらに段ボールの縮小化は工場作業や物流での積載効率向上などの効果をもたらし、年間4千tのCO2削減効果を見込む。

販促では、商品の巾着部分を力士の「まげ」に見立て、「シャウ、断髪。」としたPOPで訴求する。今年に入り実際に有名ホテルで断髪式を挙行。その時に使用した断髪のハサミは、日本相撲協会が実際の力士の断髪式で使用する一点物を借りた。その様子は2月1日から同社ホームページなどで放映される。

断髪式とは、引退ではなく、次の新たな段階に移るための区切りの一つという意味もあるとのこと。今年は日本ハム創業80周年の節目の年でもある。主力ブランドのシャウエッセンが、持続可能な地球環境への貢献に取り組む時代へ向けて、さらに大きく歩を進めた。