日本アクセス 大阪でフードコンベンション 冷食やデリカ、新たな提案

日本アクセスは20、21の両日、インテックス大阪で「西日本春季フードコンベンション」を開催。来場者の事前登録や会場内のエリア分け、試食専用エリアの設置などの感染予防対策を施し開いた。出展社数はグロサリー124社、アイス・冷食58社、洋日配・乳製品61社、和日配78社、生鮮・デリカ114社、特別コマ(近畿商品部、近畿生鮮デリカ)63社。このほか、新商品グランプリや物産コーナーにも多くのメーカーが出展した。

入口では「2022トレンド予測」として、コロナ禍3年目の需要予測やリベンジ消費の動向をパネルで紹介。自社ブランドのコーナーではPBの新商品や留型、NBとのコラボ企画などを提案した。このうち酒類は、導入店舗が順調に増えているチルド酒を並べた。「清酒(2合瓶)は高価格帯商品へのシフトが進み、伸び率も高い。店舗ごとにカスタマイズした提案ができるよう、品ぞろえをさらに広げたい」(酒類MD部)。

伸長の続くフローズン食品は、「食シーン」「健康」「スイーツ・パン」といった切り口から新たな売場作りを提案した。同社では新たに、クロワッサンとマフィンを合わせた冷凍パン「クロフィン」を開発。「冷凍のパンやスイーツの支持は強まっており、ロスの削減やSDGsといった観点からも注目度が高い」(フローズン食品MD部)。

近畿生鮮・デリカ営業部の企画コーナーでは、食卓の主役になる畜産・水産冷食、カット京野菜や皮ごと食べられる国産レモンといった企画を展開=写真。デリカはチーズに焦点を当て、「3種チーズの濃厚親子丼」「焼きいもこぼれチーズ焼き」などチーズを利用することで、単価アップにつながる惣菜メニューを用意していた。

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西村武副社長に話を聞いた。

入口で展開した「トレンド予測」への反響が大きい。コロナ禍で世の中が変わり、新たな状況に合わせ変化しなければならないという意識が強まっている。例えばデリカにおいては外食の代替としてのニーズが強まり、より専門的な味や品質が求められている。売れる時間帯も以前とは変わり、オペレーションもそれに合わせなければならない。われわれもこうした変化を踏まえ、提案していく必要がある。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)