中部メーカーの醤油値上げ サンジルシとヤマモリも4月から

全国大手に続き、国内各地の有力醸造・食品メーカーでも進むしょうゆ製品の価格改定。中部地区では年初のイチビキ、サンビシ(ともに愛知県)に続いて、新たに三重県のサンジルシ醸造とヤマモリがそれぞれ4月1日からの価格改定を発表した。両社とも原材料価格や物流費、包材費など諸コストの高騰を背景に、企業努力だけでは対応しきれないことから今回の決断に至った。

サンジルシ醸造では11日、4月1日からしょうゆおよびだししょうゆ、つゆ・たれなどのしょうゆ加工品全品を対象に、希望小売価格で約5~10%値上げすると発表。同社のしょうゆ値上げは08年5月以来となる。

ヤマモリも12日に、4月1日出荷分からしょうゆならびにしょうゆ加工品について、希望小売価格で約4~10%価格を引き上げるとした。

値上げが相次ぐ食品業界で、醤油も全国大手を中心に価格改定の動きが強まっている。中部地区でも、年明け5日に地場最大手のイチビキやサンビシが価格改定を発表。今回のサンジルシ醸造、ヤマモリと、同地区の有力しょうゆメーカーがそろって値上げを発表したことで、今後さらにその流れが加速してくるものと思われる。

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