ニップンの機能性食品素材 農水大臣官房長賞を受賞

ニップンはこのほど、食品等流通合理化促進機構主催の「第9回食品産業もったいない大賞」で農林水産省大臣官房長賞を受賞した。表彰式は28日にオンラインで行われる。

受賞テーマは「粕を活かして健康および健康寿命延伸を!~さまざまな食品工場副産物から創り出す機能性食品素材~」。同社では食品工場副産物に高濃度のセラミドが含まれていることを発見して以来、さまざまな食品副産物の活用を検討している。これらの機能性食品素材は、食品工場副産物や粕を分析して含有量の高い成分を探索し、大学や研究機関と共同研究する中で、その成分の健康機能を証明した後に製品化している。

受賞理由は、同社が食品廃棄物のリサイクルフローを構築している点や、抽出された成分が持つ健康機能を数値で証明する技術が評価されたもの。同社が食品工場副産物から製造した機能性素材にはセラミドのほか、オリーブ果実マスリン酸、パミスエキス、アマニリグナン、ブランエースがある。

今後は「国内外で処理に苦慮している食品加工後の副産物や残渣を調査し、それらを活用し、機能性食品素材を増やすことで、産地の活性化にもつなげていく」としている。

「食品産業もったいない大賞」は、食品産業の持続可能な発展に向け、環境対策の一環でもある「エネルギー・CO2削減」「廃棄量削減・再生利用」「教育・普及」などの観点から、顕著な実績をあげている事業者や団体、個人らを表彰している。

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