近畿卸酒販組合が2年ぶり賀詞交歓会 「模索しつつ飲む機会増やそう」

近畿卸酒販組合は5日、「新年賀詞交歓会」を帝国ホテル大阪で催した。会場には酒販卸と酒類メーカー、兵庫県卸酒販組合の正副理事長、大阪国税局など103社109人が集い、新年の訪れを祝った。

竹内昭二理事長(マスダ社長)が、役員を代表してあいさつ。冒頭に2年ぶりに賀詞交歓会が開催できたことについてふれ、「卸酒販組合としてお酒のない味気ない宴会はなく、このような形で開催できてうれしく思う。丸腰だった昨年とは違い、ワクチンの接種率も進み、完全ではないが鎧をつけている状況。いろいろ模索しながら経済を回し、楽しくお酒が飲める機会を増やしていきたい」と話した。

また業界を取り巻く環境については、「平成29年6月に施行された、『酒類の公正な取引に関する基準』から5年が経過して見直そうという動きがある。総販売原価を下回らない価格で販売することは、あらゆる商売の基本。われわれは当然ながら、厳しい市場での戦いに変わりはない」「物流問題が取りざたされているが、われわれの荷物は重く、厳しい商材を運んでいる。組合でしっかり活動をしながら今後の物流体制をどう持っていくのか考えないといけない」と語り、最後に「2022年は、この1年半に苦しんだ中から少しだけ前に明かりが見えてきた状態。家庭用、業務用ともに需要拡大のため製配販ともに取り組んでいきたい」と話し締めくくった。

その後、来賓あいさつは大阪国税局の浜端達也筆頭酒類業調整官が行い、羽田正敏副理事長(京都酒販社長)が清酒で乾杯の音頭を執った。