桃屋 8期連続増収増益 食べる調味料牽引 「かんたんレシピ」が効果

桃屋は22日に開いた2021年度(2021年9月期)の近況報告会で8期連続の増収増益を達成したことを明らかにした。創業101周年の年となった前9月期の売上高は前年比8.1%増。営業利益は売上高の増加に加え、原価率低減の取り組みが奏功して同18.8%増。小出雄二社長は「次の100年に向けて8%成長の好スタートを切ることができた」と述べ、22年度は9期連続の増収増益を目指す考えを強調した。

前9月期の品群別売上高前年比を見ると、海苔佃煮が2.4%減となる一方、中華びん詰が8.1%増、食べる調味料が18.5%増、キムチ調味料が13.7%増と伸長。「食べる調味料とキムチ調味料の二つのカテゴリーが二ケタの伸びで全体を大きく牽引した」(小出社長)。

食べる調味料の内訳を見ると、食べるラー油2品(「辛そうで辛くない少し辛いラー油」「しびれと辛さががっつり効いた麻辣香油」)は10.3%増。主力の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」が10.3%増と伸長し、「しびれと辛さががっつり効いた麻辣香油」も貢献した。

「きざみしょうが」が26.0%増、「きざみにんにく」が28.4%増とそれぞれ大きく伸長した。レギュラー品も「きざみしょうが」20.1%増、「きざみにんにく」16.1%増と伸びる一方、大容量品がそれぞれ貢献。「ヘビーユーザーが増える中で大容量品が支持された」(同)。

小出社長は同社商品の販売が好調な要因について「家庭内食の機会が増加する中で、桃屋のかんたんレシピの訴求が受け入れられたことが最も大きな要因」と指摘。「ご飯のお供から、かんたん料理の素、料理のお供へと価値を広げて訴求したことが支持された」との見方を示した。

同社長はさらに訴求方法に言及。「キムチの素」で9年ぶりに二つの新作TVCMを放映し、うま辛万能調味料としての価値を伝えるなど、かんたんレシピを訴求するTVCMを年間8回(前期は年間5回)投入したこと、テレビ番組で17回以上かんたんレシピが取り上げられたこと、ラジオの提供番組でも、かんたんレシピを紹介したことが好調な販売につながったとの見方も示した。

小出社長は今9月期について「食べる調味料の製品ライン強化、かんたんレシピによる料理のお供訴求を通じ、9期連続の増収増益を実現したい」と語った。10~11月の売上高は前年比3.9%増と堅調に推移。1月に「味付搾菜」の二つの新作CM、3月に片岡愛之助さんと赤江珠緒さんのダブル出演による「きざみしょうが」の新作CMを放映するなど、TVCMを年間10回投入することも明らかにした。