伊藤園の「TULLY’S COFFEE(タリーズコーヒー)」ブランドが好調だ。
飲料では、ロングサイズのボトル缶「TULLY’S COFFEE BARISTA’S BLACK(タリーズコーヒー バリスタズブラック)」(390ml)が一番の売れ筋。
同商品について2日の決算発表会で本庄大介社長は「(コーヒー飲料市場で)トータルの販売数量ではNo. 1ではないが回転ではNo.1。ボトル缶ブラックコーヒーの販売金額では圧倒的にナンバーで、ブラックをさらに追及していきたい」と語る。
広義のブラックコーヒーと同社が位置づける 無糖ラテのボトル缶「BARISTA’S 無糖LATTE」(370ml)も好調。コンビニでの採用が広がり5-10月販売数量で前年同期比32%増となった。

今年参入したレギュラーコーヒーも存在感を高めている。6月にドリップコーヒー、10月に20gずつ個包装した粉タイプを発売し、さらなるラインアップの拡充を予定している。
「お茶でリーフとドリンクを展開しているように、コーヒーでも豆とドリンクを連動させた売場を展開していく。ブランディングは、タリーズコーヒージャパンの店舗を加えた3つを連動させていきたい」と意欲をのぞかせる。子会社のタリーズコーヒージャパンは、コロナ禍の人流抑制の影響で足踏みする中、回復傾向にある。
「店舗開発では伊藤園と協力して好ロケーションを獲得し、オフィス街立地の回復はまだだが、繁華街立地の日中はかなり戻ってきた」と説明する。

今後の店舗展開については「東京の再開発エリアを狙っていくことに加えて、これまで手薄だったロードサイドやドライブスルーなどをこれから手掛けていく」との考えを明らかにする。