売り方もサステイナブルに

いよいよクリスマス・年末商戦が本番を迎える。コロナがようやく落ち着き外食の需要回復も期待されるが、家族や友人と家で過ごすニーズは根強いようだ。今年は曜日周りも比較的良く今週末のクリスマスから一気に年末商戦へと小売各社の期待値も高い。

▼コロナ禍で迎える2度目の商戦だが、クリスマスケーキ、おせちの予約は昨年以上に動きが良い。取り分け不要の個食タイプも人気だが、ホールケーキも今年は多少大きめサイズの注文が増えているという。スーパーの店頭でも12月に入り予約完売のアイテムが目立ってきた。

▼おうち需要が堅調ということもあるが、小売店もロス削減を重視し無理なく売り切る方向に変わってきたことも大きい。クリスマス当日の閉店間際の値引き販売も以前に比べれば確実に減ってきた。

▼特に今シーズンは原油高でいちごの価格が高騰し油や粉などの原材料も高い。労働集約型のケーキ・おせちの製造ラインでは人手の確保と人件費上昇が年々深刻化しており、もはや作れるだけ作って売ればいいという時代ではない。生活者のサスティナビリティに対する意識も高まっており、小売店はもちろん業界全体の見られ方も変化している。

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