廃棄チーズを肥料に コスト低減と環境貢献へ六甲バター

六甲バターは、生産工程で排出される廃棄チーズを有機発酵肥料として地域に還元する取り組みをスタートさせる。チーズのように発酵した商品をさらに発酵させる例は国内初の取り組みで、廃棄チーズの活用で生産コスト低減と環境貢献などを図っていく。8日、タッグを組むJA兵庫南と連携協定に関する締結式を執り行い、塚本浩康社長などが出席した。

同社は今年4月から「六甲バターサスティナビリティ宣言」を策定し、SDGsの達成目標に沿った取り組みを進めている。長年の課題であった廃棄チーズ削減もその一環で、現在は処分費が発生しているのが実情。廃棄チーズは基本的にJA側に買い取ってもらうことで、コスト削減と環境負荷低減を図る。塚本社長は「チーズを活用した新たな可能性が広がったことは意義深い」と強調した。

一方、JA側も化学肥料高騰の課題を抱える。ほぼ100%輸入の化学肥料は世界的な需要の高まりや円安、輸送コスト増などで、今年だけでも10~15%上がっており、さらに国が化学肥料の30%削減を求める背景もある。JAとしてもチーズ発酵肥料を「ブランド化していきたい」(JA兵庫南野村隆幸専務)考えで、一般に広めることでコスト削減などを図っていく。

両者は今後、実際に同肥料を使用した野菜の栽培試験をデータ化するなど機能面においてもその有効性を示すとともに、協定に基づき地域の活性化や農業振興などにつなげていく。