不二製油グループ 北米油脂事業の拡大へ伊藤忠と合弁会社設立

不二製油グループは北米の植物油脂事業拡大に向けて新たな合弁会社を設立する。競争法に基づく手続きの完了を前提条件として、連結子会社のFuji Specialties,Inc.(米国デラウェア州、以下FSI)と、伊藤忠商事のグループ企業ITOCHU International Inc.(米国ニューヨーク州、以下III)の間で、新合弁会社Fuji Oil International Inc.(仮称)を来年3月に設立することで合意した。

不二製油グループは北米市場でFSI傘下のFuji Vegetable Oil,Inc.(以下FVO)がパーム油やヤシ油などおよび製菓製パン用油脂などの製造販売を行っている。北米では近年のノントランス脂肪酸油脂に対する需要拡大を受け、18年にはFuji Oil New Orleans,LLC(FVN)を設立し今年10月から米国2拠点での生産体制を整備。米国南部でのパーム油シェア4割獲得を目指し事業拡大を進めている。

伊藤忠グループのIIIは北米市場において、プレミアムオイルのひまわり油や米油の製造・販売に強みを持つOilseeds International Ltd.(OSI)を通じて事業展開を進めてきた。

北米ではバイデン大統領就任以降、クリーン燃料政策によるバイオ燃料向け大豆油の需要が急拡大しており、今後も食品向けの大豆油供給や価格影響が予想されている。

新会社は北米油脂事業の統括会社として、FVO、FVNおよびOSIを傘下に配し、各社の協業でさらなる事業拡大を目指す。出資比率はFSI80%、III20%。代表者にはFSI社長の六川尚宏氏が就任予定。

不二製油グループと伊藤忠グループ双方の強みを生かし、バイオ燃料需要の増加を背景に大きく変化する北米の植物油脂市場において、原料の相互活用や製造受委託、販路拡大や新規顧客の開拓、コストメリットの創出を進め、安定供給体制の強化と付加価値品拡販により、北米市場でのプレゼンス拡大を目指す。