アサヒグループホールディングスは来年1月1日付で、グループの新たなサステナビリティ事業を展開するアサヒユウアス社をアサヒグループジャパン社の傘下に新設。新社長にはアサヒグループHDの高森志文日本統括本部事業企画シニアマネージャーが就任する。
グループでは、ステークホルダーとの共創による企業価値向上を掲げており、「これからはサステナビリティを経営の根幹に置き、社会課題の解決と同時に経済的価値も生まれるようなビジネスとしていくことが不可欠」(高森氏)と話す。
また、環境問題、少子高齢化などが深刻化、コロナ禍で加速している時だからこそ「社会・地域課題に向き合って、解決そのものを最初のスタートにするような事業に挑戦できる」(同)ことから設立に踏み切った。
企業のパーパスは「『たのしさ・おいしさ・ここちよさ』がめぐる未来を、あなたと私たちで共創する。」とし、この意を高森氏は「モノを売るより、コトを売る」と語る。
社名の「ユウアス」は、「ユウ(YOU・あなた)とアス(US・私たち)で共創する」「ユウ(あなた)と明日を共創する」という意味を込めた。また、アサヒ(朝)、ユウ(夕)、アス(明日)という循環から「自然のめぐる」イメージを表現している。
グループではパナソニックと共同開発した、植物原料55%以上使用のエコカップ「森のタンブラー」や、丸繁製菓と共創した食べられるコップ「もぐカップ」、またフードロス・地域連携といった課題に向けたアップサイクルのクラフトビール(酒税法上は発泡酒)、農福連携で取り組む麦わらからできたストローを展開してきた。「森のタンブラー」はイベントのごみを減らすために活用してきた。
設立後はこれらの事業を引き継ぎ、事業を展開。自社直営のECサイト「アサヒユウアスモール」も開設する。
高森氏は「支持されれば事業化できる」と意気込み、初年度売上高は1億5千万円を目標とし、3年で収益化を目指す。
|
|