キユーピー新社長に髙宮氏 来年2月就任

キユーピーは、11月30日の取締役会で社長執行役員の異動を決定。代表取締役社長執行役員海外担当に髙宮満氏が選任され、長南収氏は相談役に就任する。就任予定日は22年2月25日。

髙宮満新社長の略歴=1961年生まれ(60歳)、87年東京水産大学大学院卒、同年キユーピー入社、12年研究開発本部長、13年執行役員、15年マーケティング本部長、17年ファインケミカル事業担当、19年上席執行役員、20年キユーピータマゴ代表取締役社長。

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同日行われた記者会見で、長南収社長と新社長に就任予定の髙宮満キユーピータマゴ社長は次のように語った。

「新たなリーダーシップでビジョン実現を」長南社長

就任から5年を一つの目安にしていた。これまで印象深かったのは、19年の創業100周年を従業員とともに迎えられ、支えていただいたお客様に感謝をお伝えできたこと。30年に自分たちはどうありたいかという「キユーピーグループ2030ビジョン」を策定し、「タマゴとサラダのリーディングカンパニー」「一人ひとりの食のパートナー」「子供の笑顔のサポーター」という3つの視点を示して経営を進めてきた。21年度は中計の1年目として市場を軸とした市場担当制へと転換し、基盤づくりに取り組んできた。新たなリーダーシップのもとでビジョン実現を図る良い機会だと考え社長交代を決めた。

髙宮を後任として選んだ理由は、「楽業偕悦」の理念を大切にした経営ができグループを束ねる力や傾聴力があること。理論的に分かりやすく説明する能力にたけていること。厳しい環境でも粘り強く対応できる力があることの3点。今後は、お客様の食生活を良くするための提案ができるグループとして、健康寿命延伸に貢献してほしい。

会見で髙宮満氏㊧と長南収社長(キユーピー)
会見で髙宮満氏㊧と長南収社長(キユーピー)

「未来見据えた大局観で采配」髙宮新社長

今から20年以上も前だが、実務者としてコンビニ向けの惣菜開発をしていた。当時のコンビニは勢いがあり、短期で白黒がつく世界の心地よさに、仕事の面白さ、躍動感を感じられた。次いで担当したのがキユーピーマヨネーズ。ブランドの重み、会社の歴史や商品の大きさを実感した。2つの対極の経験は成長の大きな契機となった。

会社の主役は従業員であると考えている。一緒に働く皆さんと仕事をする喜びを実感したい。これが何よりも大切。中長期的な視点を持ちお客様に価値をお届けすることと、グループの仲間とともにお客様においしさ、健康、便利さ、豊かさなどさまざまな価値を届け続けられる企業集団を目指す。会社は複合的な外的要因から少し厳しい立ち位置にあるが、だからこそ近くを見すぎることなく、未来を見据えた大局観での采配が重要。

長南から託されたのは会社の転換を軌道に乗せ実り多いものにしてくれということ。グループは転換期を迎えている。コロナで経営指標が厳しくなっているが、変わることにより明るい未来が描ける。グループには底力があり先頭に立って牽引してくれとも言われた。財産である当社の理念を大切にし、海外成長のスピードアップを行い、グループの販路を活用し新たな価値を創出しブランドを育成していくミッションも与えられている。