ヤマサ醤油「鮮度ボトル」好調 家庭用は二ケタ増、業務用も

ヤマサ醤油が展開する醤油の鮮度ボトルの販売が引き続き好調だ。1-10月の今期累計で家庭用が二ケタ台の伸びを記録。衛生面への配慮から、業務用の動きも目立つ。釜谷明取締役営業本部長が11月22日、今期の業績を報告する中で明らかにした。

同社の今期売上実績は1-10月の累計で医薬・化成品事業などを含む全社、醤油と食品を中心とした国内営業部門ともに厳しい状況で推移している。後者では、業務用は前年を上回っているものの、「19年比では二ケタ以上のマイナス」(釜谷本部長)。家庭用は厳しいが、19年を上回っている状況。業務用の回復の遅れが響いている。

醤油では、鮮度ボトルが引き続き好調だ。業務用でも「鮮度ボトル化が進んでいる」(同)。ボトル表面の抗菌フィルム化も評価されている。家庭用では「鮮度生活」600㎖が引き続き伸長。「絹しょうゆ」450㎖も限定販売したデザインボトル効果で配荷が広がっている。

「鮮度生活」600㎖と「絹しょうゆ」450㎖では、環境面への配慮から、ペット容器の一部にリサイクルPET材を使用した鮮度ecoボトルを採用。スヌーピーで知られるピーナッツのプロジェクトに賛同し、1いいね・1リツイートにつき10円を海洋ごみ問題解決のための活動に寄付するツイッターキャンペーンも10月中旬から11月末まで実施した。

食品のうち濃縮つゆの「昆布つゆ」や「昆布つゆ白だし」は前年伸長の反動でやや苦戦しているが、炊飯器で簡単に作れるごちそうメニューの提案が好評。汎用性の高い「ぱぱっとちゃんと これ!うま!つゆ」は、TVCMの効果もあり前年比二ケタ以上の伸び。

ストレートつゆも前年を上回る水準で着地。個食タイプの「明太子まぜ麺」も好評だった。鍋つゆ「うま肉鍋つゆ」3品も配荷が広がっている。「うま肉鍋つゆ」シリーズに加え、「まる生ぽん酢」シリーズでもWeb広告を展開。新しい提案に取り組んでいる。

業務用の食品では、テイクアウト需要などに対応し、ラインアップを5品に拡充した「からめタレ」シリーズが好評。弁当・惣菜の中食に向けた提案に加え、給食・外食に向けた提案にも力を注いでいく考えだ。