名糖産業 基幹ブランドの育成強化 上期はチョコ・粉末とも前年並み

名糖産業の今上期(4-9月)業況は、主力分野であるチョコレート、粉末飲料ともに前年比ほぼ100%の着地となった。チョコレートは前年特需の反動減が懸念された中で、看板ブランドの「アルファベットチョコレート」をはじめ大袋商品を軸に健闘。特に9月の追い上げが効いた。粉末飲料は、基幹ブランドとして育成強化を進めている「スティックメイト」が牽引した。

チョコレートの大袋商品は全体で98%。「アルファベットチョコレート」は、前年反動を想定して期首の4月から増量企画などを仕掛けたこと、TVCMを積極投入したことなどで数字を積み上げた。

大袋商品の第2の柱に位置付ける「ナッツチョコレートコレクション」は二ケタ増と好調な動きを見せた。一方、小物菓子では、有名パティシエ・柴田武シェフが監修した「シェ・シバタ」コラボシリーズがCVSでの採用を獲得し、9月高伸の一助となった。

また、子どもに人気の「ぷくぷくたい」が3割増と好調。巣ごもり生活の中でスーパーが駄菓子コーナーに力を入れたことや、昨年激減したアミューズメント施設や景品向けなどの需要が復活してきたことなどがプラス材料となっている。

「スティックメイト」(名糖産業)
「スティックメイト」(名糖産業)

粉末飲料では、「スティックメイト」が二ケタ増。主軸アイテムの「フルーツアソート」がシリーズを牽引した。ガゼット袋は「レモンティー」を中心に堅調に推移。今秋冬の新商品「カフェオレ」もまずまずの出足を見せているとのこと。

下期については、チョコレートでは引き続き「アルファベットチョコレート」ブランドの一層の認知向上と売上拡大、「アルファベットチョコレート」に続く、大袋商品の第2、第3の柱の育成、大袋依存からの脱却を目指した小物菓子の定番化推進――の3点を重点施策として展開。

大袋では「ナッツチョコレートコレクション」と「フロランタンショコラ」の増量企画を12月~1月にかけて数量限定で展開。需要期の売上獲得を目指すとともに、春夏の継続販売につなげていく。DgSやDSに向けては特大袋を拡販。また大袋では、消費者の価格志向に応じた提案もアイテムを絞り込んで実施していく方針だ。小物菓子では「シェ・シバタ」コラボの新フレーバー2品の投入を予定する。

粉末飲料では、「スティックメイト」は季節指数が高まる「ミルクティー」や「ココア」の販売を強化。シリーズの1品1品が同社が強みに掲げるアソートの魅力を発揮できるよう力を注ぐ。今春投入の「カフェスタ」は秋冬フレーバーを投入。SNSを活用し、メーンターゲットである20~40代女性や若年層への訴求を図る。