終活はじめました

「終活はじめました」――。なにか季節の風物詩のようだが、コロナ下で自身の終着点をどのように迎えるか、この1~2年でじっくり考えた人も多いのではないか。かくいう筆者もその一人。人生百年時代と言われるが、折り返し点を過ぎれば、その時がいつ訪れてもおかしくはない。

▼さっそく行動に移そうと、まずは銀行口座や生命保険などの情報を夫婦で共有。これが意外とできていなかった。暗証番号やパスワードを書き留めるのはリスクを伴うが、齢を重ねれば記憶も衰える。備えは必要。

▼もう一つは断捨離。書籍や衣類は言うに及ばず、家具もできる限り整理してしまおう。少し広くなった部屋を見て悦に入る。ただ、コロナ太りで貯まった贅肉だけはなかなか手放せない。

▼世の中に目を移すと、ワクチン接種も進み平穏な日々を取り戻せるかと思ったのも束の間、新たな変異ウイルス「オミクロン株」が登場。年末年始に暗い影を落としている。「今度こそ」の国民の期待はまたも遠のくのか。そろそろコロナウイルスからの「終活宣言」を聞きたいと切に願う。