「おうち焼肉」提案強化へダイキン、花王と協力 エバラ食品工業・御厨貴志氏に聞く

エバラ食品工業は、家族で集まって肉を食べる機会が増える年末年始に向けて、ダイキン工業、花王と協力し、ホットプレートを使ってみんなで楽しめる「おうち焼肉」の提案を強化する。御厨貴志クリエイティブ本部商品開発部長に提案強化の背景と狙い、「おうち焼肉」のポイントについて話を聞いた。

――提案強化の背景と狙いは。

御厨 他社さんと協力し、このタイミングで大掛かりに訴えていく背景の一つに昨年からのホットプレートの広がりがある。せっかく買ったホットプレートを眠らせずにどんどん使ってほしいという思いだ。

この年末年始は帰省する人が大部分だと思う。帰省し、久しぶりにおじいちゃん、おばあちゃんと会って「さあ何を食べようか」ということになる。その時に焼肉というメニュー、おうち焼肉に目を向けてほしい。

足元では牛肉の価格がどんどん上がっている。流通業さんのことを考えると、肉の消費に少しでも貢献したいという思いもある。家族の幸せな食卓、焼肉の楽しさを提案し、肉を買って、楽しく焼いて、おいしく食べることを訴えていく。

――ポイントは。

御厨 中心に置いてほしいのは「黄金の味」だ。20年に「さわやか檸檬」、21年に「旨にんにく」を発売し、味種も増え、味のバリエーションが豊富になっている。たれに具材などをトッピングする「たれコレクション」も提案している。「黄金の味」を使い、おうち焼肉を楽しんでほしい。

一方で、家で焼肉をしない人が結構いる。においが阻害要因になっている。それを取り除くためには、においを出さないこと、残さないこと、放っておかないことが大切だ。においの原因は煙の中にある油分だが、においを出さないことについては知見がある。一度くしゃくしゃにしたアルミホイルを広げて表面積を増やすなど、においをなるべく出さない焼き方を提案する。

ただし、当社だけでは限界がある。プロの皆さんに、家で焼肉をする文化に対しアプローチしませんかと話をしたところ、ダイキン工業さんと花王さんに賛同してもらった。今回はその第一歩だ。ダイキン工業さんの知見で、においを残さない換気、花王さんの知見、製品で、付いてしまったにおいに作用する「リセッシュデオドラントパワー」を提案する。3段構えで訴求していく。

――具体的な活動は。

御厨 PR活動が全国で動き始めている。各地の営業社員が各地の情報番組に出演し、「黄金の味」の魅力や価値、また、におい対策に言及しながら「家族で焼肉をしてください」と訴えていく。店頭でも、おうち焼肉を想起してもらえる売場を作ってもらい、おうち焼肉への期待感を高めていく。

――おうち焼肉の最大の魅力は。

御厨 コミュニケーションだ。家族、夫婦、友人、知人を含め、複数人が集まって家で焼肉をする時、無言ですることは不可能だ。焼肉は「おいしいね」「楽しいね」といった会話が生まれるメニューだ。おうち焼肉でコミュニケーションを楽しんでほしい。