細るコメ消費 復活へ奮闘

コメの年間消費量は、昭和のピーク時で1千600万tだった。それが10年前には800万tまで半減し、以降年に10万tを超えるペースで減り続け、今や700万tを切ろうかという水準まで下がっている。

▼農林水産省が消費拡大に向け、コメをパンや麺に加工し食べてもらおうと始めたのが米粉の推進だった。13年前に新規需要米制度を作り農家や1次加工メーカーには補助金を付け、有名タレントを使い大量のTVCMを流し官製のブームも作り出した。ただ、2次加工品のパンや麺を作り始めた多くが中小零細企業だった。

▼舌の肥えた消費者には見向きもされず、当初掲げた年間生産量50万tに対し、この2~3年は4万t弱で推移、しかもこれがピークの数字で、おまけに製粉メーカーが原料米の確保に奔走するほど米粉用米を作る農家は少なかった。

▼米粉ではないがピューレにしてチーズを作る計画や、米粉パンの技術を応用しビーガン向けの食品を作る計画が動き出した。食糧安保の観点や、水田のある風景を失いたくないという思いからも、成功を願わずにはいられない。