キーコーヒー上期増収増益 家庭用「京都イノダコーヒ」好発進 業務用・原料用も回復傾向

キーコーヒーの22年3月期第2四半期(4-9月)連結業績は、主力のコーヒー関連事業の売上拡大や事業構造改革が奏功して増収増益となった。コーヒー関連事業は、家庭用が堅調に推移していることに加えて、コロナ禍で大打撃を受けている業務用が前々年同期には届かないものの、事業構造改革などが奏功して回復傾向にある。原料用も販売数量が回復して増収となった。事業構造改革では、全国営業網による商品・サービス供給機能を維持しながら、激変する市場構造に合わせて経営資源を再配分して効率化を図った。

家庭用は、9月1日に新発売した「京都イノダコーヒ オリジナルブレンド」(180g粉)と「同モカブレンド」(同)の店頭配荷が好スタートを切った。

柴田裕社長は「『京都イノダコーヒ』の配荷は非常に好調。店頭でのオリジナルムービーの配信や専用什器を使った販売など販促強化・商品露出を強化していく」と語る。

同2品は、京都市内を中心に喫茶店「イノダコーヒ」を運営するイノダコーヒ(本社・京都市)と業務提携契約に向けた基本合意書を締結して開発されたもの。

キーコーヒーは、京都の生活者ほか全国から文化人や観光客も訪れるイノダコーヒを冠にした中容量・高価格帯の新ブランドを投入することで、同社が強みとする中容量帯のシェア拡大と喫茶文化の継承・魅力発信を図っている。

その手応えは上々で「イノダコーヒさんの喫茶店は多くの文化人や俳優さんにも愛されている。(コロナ禍で)観光スポットに行けないということで、手に取って楽しんでいただいている。またキーコーヒーの今までのラインアップとは少し異なる味わいということで楽しんでくださっている」と述べ、今後ラインアップ拡充を検討していく考えも明らかにした。

家庭用レギュラーコーヒー市場で豆商品が拡大していることを受けて、9月1日に発売を開始した豆の新商品「珈琲専門店の香り」(180g)や、100~250g中容量帯レギュラーコーヒー(粉)でトップシェアを握る「プレミアムステージ」初のエリア向け商品である「プレミアムステージ 九州エリア限定ブレンド」(180g)も好調に推移している模様。

「『珈琲専門店の香り』は喫茶店・純喫茶の訴求ができていると思う。『九州エリア限定ブレンド』は九州のお客様の好みに合わせて少し浅めの焙煎にしている。状況をみながら今後の展開も考えていきたい」と意欲をのぞかせる。

価格改定、理解進む

家庭用商品は後半、価格改定発表による駆け込みの出荷要請も増収に寄与した。価格改定の進捗について、吉橋宏幸執行役員管理本部長は「業務用は9月、10月から準備をはじめて、約2万3000店ほどある取引先様の9割で納品価格を改定し残りの1割もご納得いただいた上で12月までに丁寧に進めていきたい。家庭用も順次努力し実際に店頭売価が変わるのは12月下旬か年明けを見込んでいる」と説明する。

なおコーヒー関連事業の4-9月売上実績は前年同期比7.4%増の236億6千200万円。その内訳は、家庭用1.6%増(94億4千300万円)、業務用13.4%増(69億9千600万円)、原料用8.8%増(66億2千800万円)、OCS自販機ほか19.7%増(5億9千300万円)。