デジタル導入阻む高齢化の壁

あるメーカーの取材時に、デジタル化対応の話になった。昨今はスーパーの販売促進活動にもインターネットやアプリが活用される。食品メーカーの社内会議でもデジタル販促の話が出るが、例えばデジタルサイネージについて「高齢の役員はよく理解できない」と広報マンは言う。

▼ある業界団体の広報担当は「SNSを活用した広報活動に会員の理解が得られない」とこぼす。この業界はオーナー企業が圧倒的多数を占めており会員の高齢化がかなり進んでいる。未知の事物に対して拒否感があるのだろうか。

▼日本では90年代後半に家庭でインターネットが普及。01~05年にSNSが登場し、急速に広がった。06~10年にスマホやタブレット端末が普及し、SNSや動画サービスの利用も拡大した。若年層にとってデジタルは身近だ。

▼いまはまだ昭和的価値観もあり過渡期と言えるが、もう10年もすれば各世代のデジタル化対応は相当進むだろう。環境の変化に継続して対応すれば、新たな価値観も生まれてくる。メーカーも恐れず怯まずデジタル化に対応していく必要がある。