コロナで存在感高まる「居抜き」

長引くコロナ禍で飲食店や酒類を提供する店舗では度重なる営業自粛による影響を受け続けてきた。協力金や支援金などで助かっている小規模店舗もある一方、中規模以上の飲食店では度重なる休業要請でより厳しい状況に追い込まれている。

▼結果、閉鎖店舗の増加に伴いテナント市場には空室が目立ち始めている。特に昨年前半からの緊急事態宣言前後には出店ニーズが激減。ナショナルチェーンを中心に出店がストップしたことでテナント流通は一気に低迷した。

▼対して展開を広げているのが居抜き店舗だ。居抜きとはキッチン設備や什器、テーブル・椅子がついたまま売買や賃貸借されることを指す。新築のようにすべてを取りそろえる必要がなく開業資金を安く抑えられるため、その存在感は高まりをみせてきた。

▼10月からようやく全国一律で緊急事態宣言が解除されたことから日本経済の巻き返しが期待されている。これまでの居抜き物件での出店がコロナ禍で急激に高まったことからその流れが一巡して枯渇していくのか、再流通するのか、今後の動向に注目したい。