2021歳暮商戦スタート 名古屋三越、売上目標11億円 豊田店も窓口開設

名古屋栄三越は3日、今冬の歳暮ギフトセンターを開設した。今季は「おくるんるん、もらうふふ。」をテーマに、トータル約2千300点をラインアップ。そのうち約1千点が国内全国送料無料対象となる。店頭に加え、FAX・郵送による「らくらくオーダー」やネット受注も昨年以上に注力。初日あいさつに立った中村友治・名古屋三越栄統括店長は「名古屋三越は『贈り物の文化』を大切にしてきた。文化の日である本日、歳暮商戦をスタートできるのは非常に有意義なこと。社員一丸となってギフト商戦を乗り越えていきたい」と語った。

カタログは「三越 冬の贈り物」をはじめ、名古屋三越のバイヤーが東海3県を中心にセレクトした「名古屋ふるさとギフト」、全国のこだわり商品を集めた「三越 冬の贈り物 銘品集」、自宅配送限定「おうちセレクト」、三越バイヤーが特に推奨する商品をピックアップした「バイヤーの太鼓判100」がワンセット。

地場商品は、「名古屋ふるさとギフト」を中心に約230点を用意。地元人気洋菓子店「カフェ タナカ」や昨今注目のジビエなどが初登場となる。

今年のカテゴリー別トップテン予測は、

名古屋三越のギフトセンター
名古屋三越のギフトセンター

①ハム
②和惣菜
③洋菓子
④ビール
⑤海産物
⑥洋・中華総菜
⑦麺類
⑧乾物
⑨コーヒー
⑩酒類

今季は特に和洋菓子の高伸が見込まれ、贈答用でなく自家需要での高額購入も少なくないとの見通し。

また、惣菜類はレンジアップ対応など簡便ニーズに応えた商品展開に力を入れた。酒類は巣ごもり消費・家飲み需要で比較的堅調との予想。特にウイスキーのビンテージ商品は人気が高いという。

売上目標は前年並みの11億円。栄店、星ヶ丘店、エムアイプラザ、らくらくオーダー(FAX・郵送)に加え、来春の開業に先駆けギフトセンターを開設した豊田店の売上がプラスオンとなるが、店頭受注は1割ほど減少するとの見通し。

一方で「らくらくオーダー」は顧客認知も進んだことから前年比5%増を見込む。オンラインストアに関しては、三越伊勢丹全体では年末年始需要も取り込み15%増の予想。名古屋三越が独自に展開している「ふるさとギフト」も高い伸びを期待する。