高まる「冬需」への期待

悩ましい日々が続いている。感染再拡大の懸念はまだ残り、日常生活は様子見状態にならざるを得ない。新しい生活様式に慣れている人が多いかもしれないが、コロナ前の状態を取り戻そうとしても、それを完全に取り戻すには時間がかかりそうだ。

▼景気回復はもちろん歓迎だ。企業としては経済活動の再開による売上回復への期待が大きい。ただし、原材料や原油の価格高騰に伴い各種コストが上昇している。これが企業にとって、また生活者にとっても悩ましい問題になっている。

▼食品分野でもすでに始まっている価格改定、値上げの動きは年明けから本格化する見通しだ。この動きは春先にかけて加工度の高い食品分野に波及する可能性がある。業界全体として難しい局面を迎えている。

▼足下を見ると、10月から高温と低温を繰り返している。これも悩ましい問題の一つだ。しかし、気象庁によると、ラニーニャ現象が発生しているという。今年の冬は厳冬になる可能性が高いらしい。難局に直面する中で、難局に直面しているからこそ、冬需への期待が高まっていることも事実だ。