ヤオコーは14日、埼玉県和光市に「ヤオコー和光丸山台店」をオープンした。30~40歳代のヤングファミリー層に特化した旗艦店モデルと位置付け、強みである生鮮・デリカの品ぞろえ充実に加え、新たな取り組みとして生鮮・デリカ・デイリーの各売場で冷凍品の展開を強化する。デリカ売場での和洋スイーツやカットフルーツなど、重点MDに掲げる「おやつ」の品ぞろえも目立った。
和光市への初出店となる同店は、自社開発の商業施設「the market Place和光」への出店となる。ヤオコーの店舗面積は825坪。売場レイアウトは、右入口は生鮮・デリカ一体型売場で、開放感のある空間でダイナミックな生鮮部門とライブ感あるデリカ・ベーカリー売場を配置。もう一方の入口は、標準店の2・5倍でヤオコー最大規模となる冷食・アイス売場を配置している。
「20年秋に大改装した所沢北原店の取り組みを進化させ、ヤングファミリー層に特化した旗艦店モデル」(同社)。ヤオコーが掲げる「素材の強化」「ヤングファミリー層獲得」「価格コンシャス」という3つの重点取り組みに加え、生鮮・デリカ売場での冷凍品やスイーツ新商品など、新たな取り組みが目立った。

最大の注目は、生鮮・デリカ・デイリー売場での冷凍MDの強化。生鮮・デリカ一体型の売場に冷凍ケースを複数導入し、肉・魚・おかずなど「生鮮冷凍」を島陳列で展開する。肉ではストック商材の冷凍ひき肉、インストア加工の冷凍スライスのほか、低温真空調理の豚ロース、馬肉、ホルモンなど。水産では急速凍結の丸魚やまぐろ、サーモン、えびなどの素材品、刺身や手巻き寿司セットなど、さまざまなシーンで使える「生鮮冷凍」の取り扱いを充実。需要が拡大している冷凍ミールキットの提案も強化した。
青果ではヤオコーファーム水耕栽培のグリーンリーフレタスやサニーレタスを新たに展開するほか、日本国内では3台目というパイン芯抜きを導入したパイナバーも話題を集めそうだ。
そのほか、デリカでは100%ナチュラルチーズ使用のチーズデリをコーナー展開するほか、和洋スイーツや店内調理のベビーカステラなど、ファミリー層に人気のおやつ商材を充実させた。
初年度年商計画は28億円。部門構成比は生鮮27.3%、デリカ15.1%、グロサリー47.6%。SKUは生鮮1千330、デリカ420、グロサリー1千400の計1万5千800。ヤオコーが得意とするMDの選択と集中を図り、グロサリーは関連販売などの取り組み強化と、品出しなどの省力化を意識したレイアウトにも配慮した。
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