豆乳ヨーグルト 牛乳由来よりも免疫活性高い可能性 ポッカサッポロ・東北大学が研究成果

ヨーグルトには「菌体外多糖」と呼ばれる、とろっとした食感をつくる免疫活性のある成分が含まれている。

牛乳由来のとろっとしたヨーグルトでは、ヒト試験で風邪症候群の罹患リスクを低減させることが報告されている。

菌体外多糖は、ミルクに含まれる糖が発酵により乳酸菌でつなぎあわされた構造となっている。ポッカサッポロフード&ビバレッジと東北大学は、豆乳やアーモンドミルクなどに含まれる糖の種類が異なれば菌体外多糖の免疫活性も異なるとの仮説を立てて共同で研究を行い、このほど菌体外多糖の免疫活性が発酵する素材の種類によって変わりうることを確認した。

研究は、擬似的なヒトの腸(腸の培養細胞)を用いて豆乳由来の菌体外多糖と牛乳由来の菌体外多糖を比較して実施された。

まず、がん細胞やウイルスに感染した細胞を攻撃し風邪やインフルエンザの発症を防ぐとされるNK細胞を活性化する因子のタンパク量をELISA法で評価したところ、豆乳由来が牛乳由来よりも2倍近く高い値を出した。

続いて、ウイルスや細菌の感染時の過剰な炎症を抑制する抗炎症活性を示す値も、豆乳由来が牛乳由来よりわずかながら高いことが判明した。

仲田創上級研究員(ポッカサッポロフード&ビバレッジ基礎技術研究所)
仲田創上級研究員(ポッカサッポロフード&ビバレッジ基礎技術研究所)

これらの結果を踏まえ、12日発表したポッカサッポロフード&ビバレッジ基礎技術研究所基礎研究グループの仲田創上級研究員は「牛乳のヨーグルトより豆乳のヨーグルトのほうが免疫活性が高い可能性がある。活性の違いはミルクの中の糖の違いに起因していると考えられ、豆乳と同じ糖の種類であるスクロースが主体であるアーモンドやココナッツでも高い免疫活性を示すことが期待される」と説明する。

今後は、ヒト試験やアーモンドやココナッツなどの植物性ミルクの評価も行っていく。