サンプル依頼をQRコードで一元管理 データ入力作業など大幅に削減 泉平

業務用食品卸の泉平は16日、恒例の展示会で50回目となる「フードフェア」を2年ぶりに開催した。業務全般でDX化を進める中、展示会でも、入場者の管理から特売企画販売など一元管理を実施。特に来場者の商品サンプル依頼では、QRコードを活用した手法を初めて導入した。業界でも例は少ないと推測され、サンプル送付に関するデータ入力の手間の大幅な削減が期待でき、今後は各社に広がりそうだ。

展示会場では、泉平の提案コーナー以外に、有力メーカー63社がさまざまな商品を出展。各商品にQRコードが添付された小さな紙面が設置され、来場者は試したい商品のその紙面を1枚取る。それを検討したい各商品で行い、最後にそのQRコードをすべて読み取ると、誰がどのメーカーのどういう商品を依頼するかが一覧で表示される。データはメーカー別で各メーカーに転送されるので、メーカー側も手入力の手間を大幅に省くことができる。今までは3日くらいかけて、来場者の名刺から送付先を手入力していたという。

泉周作社長(泉平)
泉周作社長(泉平)

展示会場は、初会場の「アクリエひめじ」(兵庫県姫路市)。来場者は約1千人で、姫路市を中心に近畿圏のほか、福岡からも来場した。

泉周作社長は「2年ぶりにリアルで開催でき、感慨深い。得意先様、メーカー様から楽しみにしていると期待の声を多くいただいた」と話した。上期(4-9月)売上は前年同期比101・3%。特に第2四半期が厳しかったものの、主力のメディカルや学校給食が順調に推移し、構成比の小さい外食ルートは厳しいが、10月に入り回復基調にある。

今後は、将来を見据えたDX化をさらに進め、受発注、請求書のWEBサービスのほか、現在は物流サービスでも一部メーカーと物流情報の一元化に取り組んでいる。泉社長は「引き続き人手不足の課題解決に向け、現場の調理負荷軽減提案だけでなく、荷受業務の検品レス化など、調理の前後工程の負荷軽減も含めてトータルで提案していく」と抱負を語った。請求書のデジタル化はすでに得意先の4割で実施し、そのほか、食材注文・各種関連サービスのデジタル化支援サービスは22年春に開設する予定。