ワクチン接種の進捗と景気回復

新型コロナ国内感染者数が急減し「驚くべき成功例」として各国から注目されている。ワクチン接種が進んだことや国民の行動変化などによるものと分析する識者もいるが、明確な理由は分かっていない。

▼SNSで給湯器の品薄が話題になった。東南アジアは感染拡大が進んでおり、半導体をはじめとした部品供給がショートしている。国内食品メーカーの拠点も多く所在しており、一部商品は販売休止が続く状況だ。取材先の企業でも社用車の納期が延長されたり、資機材の納品遅れが発生していると聞く。

▼IMF発表によると、日本のワクチン接種率は米英より高いにもかかわらず10月時点の成長率は2.4%とG7で最低。現時点ではワクチン接種状況が経済回復につながっていない。22年からは少しずつ回復に向かいそうだ。

▼おせち商戦、重詰めの予約は順調。高額品も発注が増えている。昨年はおせちが早々に売り切れ、機会損失を生んだだけに売り手も力が入る。年明けからは食品の値上げが一層広がるだろう。厳しい環境だが、消費者の理解を得られることを願う。