オタフク 天かす界のガリバーをグループ化 市場シェア半分超

オタフクホールディングスは4日、天かすを製造販売するナカガワ(本社・大阪市)の株式を100%取得し、グループ化すると発表した。

両社は30年前から取引関係にあり、ナカガワが製造する天かすをオタフクがお好み焼の材料として販売してきた。天かす「天華(120g)」は市場シェアの31%を占める圧倒的なトップ商品で、20年の売上高は16億円。3年前に比べ約1.5倍に拡大した。

1998年にはミックス粉や天かすをセットにした「お好み焼こだわりセット」を発売。現在では主力の「お好みソース(500g)」に次ぐ、売上ナンバー2の商品に育っている。「天華」も売上3位の人気商品だ。

ナカガワは47年設立。食用油の製造や卸売業を経て、88年からは長崎県大村市に製造拠点を移し、2011年には長崎第2工場を設立した。天かすの市場規模は約45億円で、そのうち同社が25億円と半分以上を占めている。

天かすはお好み焼のほか、汁物やサラダ、最近ではヒットした「悪魔のおにぎり」など多くのメニューに使われ市場が広がっている。オタフクの米国グループ会社へ向けても輸出しており、カリフォルニアロールなどに利用されるなど海外でも人気だ。

今回のグループ化についてオタフクホールディングスの佐々木茂喜社長(写真左)、ナカガワの中川有三社長(同右)は次の通り語った。

佐々木社長 全国への販路拡大や製造の省人化など、ナカガワ1社だけでは難しいことに一緒になって取り組んでいきたい。日本一の天かすメーカーとして地域での存在感と知名度を高め、いずれ他の食材とともに九州から地産外商的な流れを作ることも考えている。

中川社長 企業として継続・発展するために、グループの一員として国内だけでなく世界に天かすを広げていきたい。

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なお、佐々木氏がナカガワの取締役会長、中川氏が代表取締役社長を務めるほか、お多福グループから藤本光一氏が常務取締役、佐々木栄史氏が取締役、中岡肇氏が監査役に就任する。